2ntブログ
  • 8罠師(トラッパー)vs狙撃手(スナイパー) ※第二章完
    ※「ノベマ!」に近ごろ投稿しているスマホ書きの携帯小説。かなり簡潔な書き方(?)で、プロット・アイデアの原案やコンデンスノベル(濃縮小説)みたいなもの。     1  トラ(虎さんまたはトラップマンやトラッパー)はポンッと手から輝く魔法の輪を、地面に気軽に投げ置いてレト(犬鳴レトリバリクス)に言った。 「レト、ちょっと乗ってみ」 「あい?」  通常なら、トラップ(罠)魔術の名手のトラップに自分から乗るなど自殺...
  • 7悪意とジレンマの世界で
    1  同じく、辺境地方の小都市ゼ・ジ。  名称の由来は何故なのだが、古代言語の「the sea」(海)に由来するともされる。近くに塩の溜まった窪地がいくつもあることや、それらに海のものらしき貝殻が混ざったり詰まれていたりすることから、どうも本来は海の近くだったらしい。地殻変動や乾燥化で海岸線が後退したのか。  魔族帝国進駐軍が近隣の農村・森林地域を制圧してから、モンテロッソでの反魔族クーデター騒動もあった。そ...
  • 6或る都市の落日と半魔のピエロ
    1  都市モンテロッソの市庁舎では、新しい密約と追加協定の調印が密かになされていた。  具体的には、所在する辺境地方で、魔族進駐軍が制圧した元エルフ・ドワーフや人間の山村だった地域の実効支配を認めること。都市ボンデホンやリベリオ屯田兵村のような、反魔族強硬派傾向の地域や集団と連携しないこと。  さらには、都市内や近郊で一定の条件下や期日に、魔族による人間狩りを黙認すること。 「こちらです、どうぞ」 ...
  • 5リベリオ屯田兵村での乱闘
    1  敵前逃亡した魔術協会部隊。  向かった先はリベリオ屯田兵村であった。 「わかっているだろうが、思い上がって余計なことはしないように」  ヒゲをしごきながら、リベリオ屯田兵村側と睨み合って警告やら説教する老魔術師パリオ。その横や背後には熟練の魔術者二百人。  わざと戦闘開始の直前に、地域の反魔族好戦派の防衛軍や義勇兵たちを援護せず見捨てて勝手に撤退してきたのだ。敗走ややむなき事情では全くなく...
  • レサパン商人と魔族の羅刹娘、他(インターネット裏検閲への疑惑):「ノベマ!」アカウント
    こちらのアカウント(↓)で、「レトリバリック」の世界観の元になった姉妹作(携帯スマホ小説の旧作)をセレクト・再編集した短編集「レサパン商人と魔族の羅刹娘」を掲載中。   ☆「狸沼よしふる」アカウント(「ノベマ!」)  https://novema.jp/member/n1344112     なお「 メモと雑記帳/インターネット裏検閲への疑惑等」 https://novema.jp/book/n1725366 もアップロードしておきました。過去記事からの再編集したメモ帳ノート。 ...
  • 4崩壊の予兆
    ※「ノベマ!」に近ごろ投稿しているスマホ書きの携帯小説。かなり簡潔な書き方(?)で、プロット・アイデアの原案やコンデンスノベル(濃縮小説)みたいなもの。   1 「左利きじゃないんですよね?」 「ああ」  剣のお稽古は、面・胴・小手の防具をつけて。  しかしレトはどれだけやってもトラは手強すぎてかなわない。しかも、義手ではない左手で。 「どうして利き手じゃないのにそんな」 「両手持ちのでかい剣で練習して...
  • 「レトリバリック!」資料:シリーズの世界観・あらすじ・キャラクターの簡略紹介(過去・姉妹作のスマホ小説も含む)
    ※(注)当面はスマホで書いている携帯小説ファンタジー(冒険・戦記や群像劇)です。   ☆世界観 人間と魔族が世界の支配圏を二分している。魔族は人間を捕食して酵素・栄養素を補給しないと生きていけず、その支配領域では人間は家畜・奴隷的な被支配者である。 また人間側では(特に旧魔王戦役以前)しばしば魔族帝国下での奴隷労働や通商、魔族ギャングの存在によって利益を得ており、支配層・富裕層ではその(腐敗や買収の)傾向が...
  • 3チーム・レトリバリック ※第一章完
    ※「ノベマ!」で投稿掲載したスマホ書きの携帯小説のコピペ転載     1 「はあっ!」  レトは村の河原で能力解放(人狼変身)の練習。  気合いを入れれば、グリーンのローブに包まれた身体が一回り筋肉で膨れ、背丈も少し伸びるようだ。顔立ちは「狼」でなくレトリバーなのだが。  だんだんコントロールできるようになってきていて、突発的な偶然頼りでなく、自分の判断で変身できるようになったのは進歩か。  変身後の基...
  • 2鬼畜罠師の誕生(前日譚)
    ※「のべま!」で投稿・掲載したコピペ     1  その日の昼過ぎに密かな報告を受けたジョナス大尉は、急に仕事の書類(土木工事)を放擲して、コーヒーを飲みに向かった。  認可のサイン業務については、権限がある代理で信用できる同僚に任せた。同僚どころか上役の少佐殿は、ものの五分の会話で愕然とした表情を浮かべたものの、「私がやっておこう。どうせ暇だから、二三時間ほど残業して心を無にすることにするよ」とやるせ...
  • 1犬エルフな少年と義兄の罠師ハンター
    ※「のべま!」で掲載したコピペ   1 「ですが僕は、ついにこの決定的な弱点を克服することができなかったとです」  水面にたゆたう黒いレトリバー面は、どう見ても温厚で恭順なフレンドリーなオーラであった。たとえ「狼男」であったとしても、この見た目だけで親しまれたり舐められたりすることだろう。  グリーンのローブを着ているが、背丈と身体はまだあまり大きくなく、彼がまだ少年であるとうかがわせる。流れる水鏡に...
  • 犬エルフと罠師/外部アカウント・スマホ小説
    外部アカウント(小説投稿)で、スマホ小説書いてみてます。 前にスマホで気晴らし兼ねて粗雑に殴り書いた(描写が簡潔で、部分で出来不出来が激しい?)「サキュバス騎士」「雪エルフ」などと同様の世界観。     ➡のべま!アカウント(新設)  https://novema.jp/member/n1344112     れとりばりっく!:犬エルフな少年と義兄の罠師ハンター (概要紹介) 獣エルフの少年冒険者、犬鳴(いなき)レトリバリクス(通称「レト」)...