狸沼(たぬまの裏・メインブログ)
携帯小説(アダルトあり?)。
廃校スイッチゲーム5
7 しばし「もう駄目だ」という途方もない無力感と絶望感に襲われて、本気でどうしたら良いのかわからなかった。 いっそのこと、時間切れギリギリまで待つことにしようか(終了の三十分前までに校舎に入らないと「逃亡」が確定して最悪の罰ゲームの上にもう一戦追加になる)。それならスイッチを二つ押せれば最悪中の最悪だけは免れるだろう。それで万一に捕まっても、一時間ちょっとの間だけ耐えれば良いだけなのだから。 けれ...
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スイッチゲーム(携帯小説デスゲーム)旧作vol.1
廃校スイッチゲーム4
5 ゲーム開始から三十分くらいたっただろうか。 校庭で数年ぶりのピクニックをしながら腹ごしらえしたマナミに、サーシャは控えめな態度でおずおずと訊ねた。 「それでいつ学校に突入するつもりなの? 怖い?」 「まさか。怖いって言えば怖いけど、作戦よ、作戦」 図星ではあったけれども、あえて気丈を装って答えるマナミ。彼女にだってあながち考えがないわけでもないのだし。 「そうなの? それでいつまで待...
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スイッチゲーム(携帯小説デスゲーム)旧作vol.1
廃校スイッチゲーム3
3 ともあれマナミだって今は他人のことなど心配している場合ではないのだろう。もしも失敗すれば貞操だけではなく、負傷や障害を負ったり最悪は命の危険すらあるのだから。 「落ち着いて、頑張って」 後部座席から声援をかけてくれたのは、付き添ってくれたコバルトの瞳の彼(?)だ(サーシャと名乗っていたが、本名かどうかも性別すら不明)。立場的にあからさまな手助けは禁じられているそうだが、ゲーム外での最...
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スイッチゲーム(携帯小説デスゲーム)旧作vol.1
廃校スイッチゲーム2
2 ゲームの舞台へと案内されたマナミは軽自動車から降りるなり、空気の違いを肌と全身に感じ取っていた。鼻梁に吸い込んだ草の香りは、こんな荒れた廃校舎の校庭では無理もない。町中からそんなに離れていないはずなのに、森と林ばかりでずいぶんと田舎の印象が強い。 ここまで送迎してきた男性の運転手が無機質に恬淡と告げる。 「じきに午前十一時ですので、スタート時間はそちらでよろしいですね? 時間制限は一日で...
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スイッチゲーム(携帯小説デスゲーム)旧作vol.1
廃校スイッチゲーム1
(概要)デスゲーム系のスリラー小説(一時期「ケータイ小説官能」などで掲載するも、政治的言動・不都合発言していたらアカウント抹殺されたw)。 ルールは簡単、決められたエリア内でスイッチを押して逃げるだけ。ただし鬼に捕まったら(略) 「廃校スイッチゲーム」 1 ルールは簡単。廃校舎で既定位置にあるスイッチを押して回ってから脱出するだけ。ほとんど一種の肝試しみたいな話だ。 ただし校舎の中には「...
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スイッチゲーム(携帯小説デスゲーム)旧作vol.1
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狸沼(たぬま)
携帯小説(アダルト・過激暴力あり)と雑文。狸沼は「たぬま」と読んで。
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